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ネズミの嫌がる音とは?超音波駆除の効果やメリット・デメリットなどご紹介
遠慮なく家屋に棲み着き、食物を食い荒らし、糞尿を撒き散らし、夜中に天井裏をドタバタと走り回る小さな害獣・ネズミ。マイペースで無神経にすら見えるネズミには、目立った弱点がないようにも思えます。ですが、実は、音・匂い・食べ物・環境・天敵など、いろいろと苦手なものがあります。ここで取り上げるのは「ネズミが嫌がる音」。ネズミの嫌いな音とはどのようなものなのでしょうか?以下、具体的に見ていくことにしましょう。
ネズミが嫌がる音は、周波数が24kHz~45kHzくらいのものだと言われています。具体的な例をあげると、蚊の羽音のようなキーンとする音。この「モスキート音」は20kHz程度なので、それよりも周波数が高いものがネズミが嫌う音ということになります。ネズミはかなり複雑な超音波を発してコミュニケーションの際に色々な形で使い分けているため、これを邪魔するような周波数の高い音は、ネズミにとってストレスになってしまうのです。
ネズミにとっての天敵(フクロウ、タカ、ワシなどの猛禽類や猫など)の鳴き声も苦手です。ネズミは体が小さく弱い生き物なので、自然界にいる肉食動物のほとんどは天敵となります。自分を捕食しようとする生き物の鳴き声が聞こえてくれば、実際に天敵の姿が見えなくても、その声に反応して慌てて逃げ出すこともあります。ネットやホームセンターでは、ワシなどの猛禽類の鳴き声を使ってネズミを追い払うグッズが販売されています。
ネズミが嫌がる音は、YouTubeなどの動画サイト上でもたくさん見つけることができます。内容は、超音波や天敵の鳴き声、専門家が工夫を凝らして作成したものなどさまざまです。中には150万回再生された人気のものや長時間連続で超音波を流し続けるものなどがあるので、それらがどんなものなのか興味のある人は視聴してみて下さい。また、最近では、携帯電話の無料アプリでネズミの苦手な音を提供しているところもあります。
音や超音波装置の使用に関する最初のメリットは、手軽であることです。使い方はとても簡単で、専用の超音波装置を気になる場所に置くだけです。一部の機種では、床から30cm以上離して設置する必要がある場合もありますが、基本的には置くだけでネズミ対策ができます。高齢の方や女性の方でも簡単に行うことができます。また、スイッチのオン・オフを気にする必要もありません。それもメリットの一つです。
薬剤や粘着シートなどは使用しないため、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心して使用できます。若い方であれば、少し音が聞こえることもあるかもしれませんが、生活に支障をきたすほどの大きな音ではありません。
しかし、飼っているペットによっては苦手な周波数もありますから、購入する前に必ず確認しましょう。
ネズミは超音波器具や音が不快で他の場所に移動するので、ネズミの死体自体は見なくて済みます。
超音波装置はおよそ3,000円程度で手に入るため、経済的にも負担になりません。また、音はアプリや動画でダウンロードして流せば、コストがかかりません。
ネズミ駆除グッズ全般に共通するデメリットとして、効果が表れるまでの時間に個体差があります。2週間ほどで効果が現れる場合もあれば、3ヵ月経っても全く効果がない場合もあります。ネズミ自体にも個体差がありますが、最も大きな原因は侵入経路の隙間を塞がないことです。最新式の超音波発生装置を使用しても、再び侵入されてしまう可能性があります。さらに、ネズミは音や光に慣れてしまうというデメリットもあります。
超音波などの電波は、壁が存在すると反射しやすくなります。超音波器具にかかれている有効範囲は、柱や壁が存在しないワンフロアの場合に限ります。実際の住居は壁や柱、ドアなどで区切られているため、それぞれのエリアに超音波撃退グッズを設置する必要があります。部屋数などが多い場合はかなりコストがかかってしまう場合があります。
ネズミを捕まえる罠や粘着テープなどの場合、少なくとも生きたネズミや死骸が確認できます。しかし、超音波や音を使用する場合は、ネズミが侵入しないようにすることが目的なので、効果を目で確認することはできません。設置したエリアでネズミの足音が聞こえるかどうかで確認する必要があります。もし一度音が止まって数か月後に再び音が聞こえるようになった場合、音や超音波の効果がなくなったのか、ネズミが学習したのかを判断することは困難です。
音や超音波器具は、その場所に寄せ付けない、追い出すことが目的なので、家の他の場所に逃げてしまったり、狭い場所に隠れてしまうとやっかいです。また、慣れるとまた戻ってきてしまう可能性も十分あるので、侵入口を塞いだり、忌避剤をまいたりすることも重要です。音や超音波自体に駆除の効力はないので、他の道具と併用したり、上手に活用することが大切です。